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ゴーギャンのカリベール

本日で学校の授業が終わり、現在、明日から始まる試験勉強中です。

学校は語学の授業以外にもオプションで好きな講義を選んで単位をとるようになっています。

私が選択したオプションの中に19世紀以降のフランスアート史があります。

他の授業との時間割のからみが良かったというのが選択した一番の理由だったのですが、美術に関して印象派、キュビズムといった超有名なムーブメントについて見聞きした知識が多少ある程度で系統立てて学んだことが無かったのでかなり面白くとても勉強になりました。

さらに嬉しいことに、通常ファイナルテストは半期で学んだすべてが範囲となるのですが、美術史だけは中間テストの範囲となった所から後の部分だけが範囲となるのでかなり的が絞れてラクチンなんです。

前回のテストで印象派まで終わったので今回はゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ピカソ、マチス、抽象画(カンディンスキー、モンゴリアン)、シュールレアリズムが範囲。

私は個人的に日本で人気の印象派絵画より19世紀終盤から第二次世界大戦前の時代の絵画が好きなので、かなり興味のある部分でもあります。

そして、ファイナルで出題される可能性が高いのが(3問出題される)ゴーギャンとキュビズムだとにらんでいます。抽象画やシュールレアリズムは全体像の理解が問われる可能性があるけれどちょっと影薄。


ゴーギャンはタヒチを題材にした絵画のイメージが強いし作品も多いのですが、美術史的に画期的な変化をもたらしたのは実はフランス時代。

クロワソニズムと呼ばれる輪郭戦を強調し、写実、遠近法を使わず色彩を自由に使うという日本絵画の影響を強く感じる作風を生み出します。

その時代の重要な作品の一つが

ゴーギャンのカリベール_c0170236_5403889.jpg


Le calvaire breton


という1889年の作品です。(ブリュッセルのベルギー王立美術館蔵)

calvaireとはブルターニュの教会の外にあるキリストの受難を表した石で出来たモニュメントです。

そしてこの絵に描かれているカリベールのモデルは私もなじみの深いポンタベンの隣村のニゾンをいう教会のカリベールです。

ニゾンの教会は彼のパパの家の最寄りということもあって、何かとお祭りがあるとここに行くし、クリスマスのミサもここで受けたことがある教会。

いつも写真を撮ろうと思いつつ、あまりにも普通に訪れていたため撮る機会がなかったカリベール
今回は美術史で習ったばかりというのもあり、気合いを入れて撮ってきました。

ゴーギャンのカリベール_c0170236_5523285.jpg


うっ、、、地味

今まで撮らなかったのも無理が無い主張の薄い佇まい。。


カリベールの脇にはこの絵を説明する看板も出ていました。

ゴーギャンのカリベール_c0170236_5491928.jpg


フランスでフランスのアート史を学ぶというのは、直にモデルを見る機会に恵まれるというおまけまで付いてくるなかなか素敵なことだと思いました。
by catitude | 2011-05-28 06:00 | 日々のこと
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