大地はオレンジのように碧く

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ハングリーな読書。

アンジェの図書館には数冊だけですが日本の小説が置かれています。

誰がチョイスしたのかは謎ですが、

以前借りた井上靖の「蒼き狼」の他は

かる〜〜〜い現代小説ばかり


星 新一 (実は嫌いじゃない)


いしいしんじ (まだ大丈夫) 


よしもとばなな (。。。)


江國 香織 (大嫌いではない。でも好きじゃない)


辻 人成 (大嫌い!!!)


村上 春樹 (苦手)


日本の小説に飢えて餓死しそうなのに、

なんでこう、美味しくなさそうな物ばかり。。。



先日、まだ、食べられそうに思えた

江國氏の「東京タワー」を借りました。(リリー・フランキーのと間違えた訳ではありません)



江國作品は少なからず読んでいるのですが、いつも味付けが同じで(不思議系雰囲気美女とナイーブで恋愛体質の元祖草食系男子の恋愛話)いつも読んでいて軽くイラッとします。(なら読むなって。。)


この作品が極めつけに出来が悪かったのかは分かりませんが、あまりのぬるさと非現実な江國ワールドに

気分は、


ラマダン明けなのにクラッカーしか出てこなかったイスラム教徒。


飢えと乾きが全く満たされない怒り。



精神衛生上よくないので、数ページで断念しました。



飢えが満たされなかったというのも事実だけれど、よくよく考えてみると私の現状が日本にいた時より厳しく(物理的にも精神的にも)、そんなシャビシャビした恋愛小説を読む精神状態ではなかったのかも知れません。



でも、本当に良い作品は読者の精神状態を問わず作品世界に誘う力があるもの。

例えば、

パールバックの「大地」


読書が大好きな友人(フランス人)がパールバックについて熱く語っていたので、もの凄く読みたくなり、でも現段階で英語の原文もフランス語翻訳も読む力は無いため、母に頼んでを送ってもらい読んでいますが、(パールバックを読んだことが無かったので、とりあえず一番有名な物を頼みました)

本当に面白くって、彼が隣で寝ていなかったら夜通し読んでしまうであろうくらい。


な、の、ですが、、、


母、何を間違えたのか全4巻の内2巻までしか送ってくれず、



気分は


ラマダン明けなのに素うどんしか出てこなかったイスラム教徒。



スミマセン、いい例え(オチ)が思いつきませんでした。

なにか良い例えがございましたら教えてプリーズ!!







おまけ、、

線路を上から見下ろす景色が好きです。


うっすら雪が積もった線路、綺麗でした。

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アンジェはグレーかかった色彩の街ですが、雪に覆われるとさらに色彩が少なくなります。
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by catitude | 2012-02-10 04:22 | 日々のこと

久々の読書

早いもので、結婚してから2ヶ月もたってしまいました。

7月末で期限の切れる学生ビザを配偶者ビザに切り替える手続き、自動車免許の変更、銀行口座の解約と開設、失業者登録、などなど

必要と思われる手続きはだいたい終わりました。

今は就職に向け活動中です。

とはいえ、やはり時間はかなりある。。。

ってことで、念願の図書館カードを作成しました。(有料!!20ユーロ年会費って、、涙)

本当に10冊くらいですが、日本の小説もあって

「ダメダメ、フランス語の本を読んでレベル向上に勤めなければ!!!」

って思うのですが、日本の活字に飢えていて

飢えすぎていて、図書館全ての日本語の本を三日三晩寝ずに読み続けることもできるくらいなのだけれど、

「一気に読んだら後がなくなる!!」

と、自分を戒め、ちょこちょこと借りては読んでます。(借りた瞬間に読破しちゃうので、図書館で読んでもいいような気がしてきてるけど。。。)


記念すべき第1冊目は

まずは準備運動を兼ねて短編集から

桐野夏生 『ジオラマ』

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もの凄い勢いで読んでしまったのは、飢えのせいもあるけれど、日常生活の中の一瞬で消えるけれど鼻の奥に残る悪臭を集めたような彼女の作品の毒性がなんとも心地よかったからです。

人は人と関わって暮らしています。
肉親だったり、夫婦だったり、クライアントだったり、

それぞれの関係の表面に見えているのは、理想とする形。

幸せな家庭、充実した仕事、などなど

理想とする形とは、社会の目に映るあるべき姿。モラル、形式、見栄、

でもその姿を鏡に映してみると、どこか歪んでいて、

おそるおそる覗いてみると、本当の姿が見えてくる。

歪んでいて、醜くて、臭くて、そして暗い。

不気味だけれど、なぜか落ち着く姿。

その姿に嵌ってしまったら、抜け出ることが出来ない闇。

そんな闇を見事に浮かび上がらせるのは桐野氏の十八番ですね。。

私はたぶんキレイ好きで、美しい物や気持ちのいい事は大好きだけれど、日常の小さな澱みや人の暗部を突きつけられると、そこに途方も無い魅力を感じてしまうのは、自分の本能にはとても原始的で残酷でドロドロしたものがあることを微妙な喜びをもって再確認してしまいました。



さすがにドロドロ系を読みあさるほど病んではいないので、

気持ちがいいお話を、と思い、

小川洋子 『博士の愛した数式』

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以前、『薬指の標本』という彼女の作品を読んだことがあり、結構好きな系統だったので映画化されたこの作品は気になっていました。

『薬指の標本』も『博士の愛した数式』も記憶がキーワードです。

前者は『記憶を保存するということ』後者は『記憶が保存できないということ』

同じ材料でも、後味が全く違っています。

『薬指の標本』は標本と聞いて連想するあの湿気と薄暗さ、カビの生えたような匂い。
カビの胞子のように微細だけれど、自分の一部となっている思い出のかけらが発するノスタルジー。

とても感覚的な作品でフランスで映画化されると聞いたときも、「ヒットしないこと間違い無しだけれど、いかにもフランス人の好きそうな感じ」って思ったものです。

『博士の愛した数式』の方は柔らかな優しい愛情に満ちた爽やかさに満ちていて、繊細なレースを通した柔らかい光を感じるものでした。

最後、目頭が熱くなってしまいました。

映画も良い役者さん達が演じているからきっと素敵な映画なんだろうなって思いました。


この1年、なんだかんだと落ち着かない日々で久しぶりの読書。

やっぱり読書っていいですね〜〜。
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by catitude | 2011-08-26 23:01 | 書籍

「ショーシャンクの空に」論争

大人になってからは全く読む気にはならないし、今読んで面白いかといえば微妙だけれど、
中高生の頃にブームがきたのに釣られてよく読んでいたのは

英語学習教材、オーソン・ウェルズがナレーターをしているのを売りにしているイングリッシュアドベンチャーの上級編教材「ゲームの達人」でおなじみの(ってピンって来ちゃう人、一定年齢以上よ!)
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シドニー・シェルダン


と、

「スタンド・バイ・ミー」、「ミザリー」などなどハリウッドの申し子のような作家

スティーブン・キング


この2作家の作品でした。


私は海外文学は幼い頃から好きな方でしたが、やはり見たこともない風景を想像できなくて感情移入がしにくかったり、文化的背景が理解できなくて読解に苦しむことは多々あったのですが、この2作家の作品はエンターテイメント性が全面に出ていて(違う趣向のものもあるけれど、大方の作品は)映画を見るようにさらさら読めるのでガツガツ読んでいました。


しかしながら、こうして思い返してみると、キング作品の方が記憶に残っています。(シドニー・シェルダンはほとんどどんな話だったか思い出せない)
作家の力量かもしれないですね。




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よく、映画好きを自称する男子に

「好きな映画は?」

と聞いてみるとかなりの割合で

「ショーシャンクの空に」
があがります。女子からこの映画の名前があがったのを聞いたことがないので面白いなって思っていました。

ちなみに「好きな俳優は?」と尋ねると男子からはデ・ニーロとかアル・パチーノといったゴッドファーザー系列のこれまた女子からの熱烈な支持を耳にしないの俳優の名前があがるので男女の嗜好はやはり違うのねってしみじみします。


「ショーシャンクの空に」はキング作品で高校生の頃に読んで面白かったのを覚えているのですが、淡々とした書かれ方をした短編よりの中編作品だったので映画化の話を聞いた時、意外に思ったものです。

結局この映画は見ないまま現在にいたっていたのですが、

昨日TVで放送していて、「この映画大好き!」っていう自称映画好きの男子が隣にいたので(変な共通点ってあるのね!)
15年の時を経て、初めて鑑賞することとあいなりました。


時差ぼけがまだあるため夕食後はかなり眠くなりがちで、案の定、途中ウトウトしてしまい(フランス語吹き替えだったし。。。)

「こんな良い映画なのに、信じられない!」とぶつぶつ言う声が聞こえては来ましたが、まぁ、楽しめました。

ストーリーを知っていた。プラス原作が嫌いでない場合によくある「映画を見てガッカリ」っていうのが無かったので面白かったということだと思います。

淡白な原作が好きだったので、かなり押さえ気味だったけれど、ハリウッド映画にありがちのついついドラマティックにしてしまうところが残念でした。

ナレーター兼準主役のモーガン・フリーマンってこういう雰囲気のある役とっても上手ですね〜。
そういえば、彼も男子からの指示高い気がします。



観賞後に問題発生。

「これは実話を元にした話だよ! 映画の最初に書かれてたし!」

っって彼が言い張るのです。

「違う、違う!原作にはそんなこと書かれてないんだから映画にそう記載される訳は無い」

というのが私の意見。

「catitudeは寝てたり、トイレに行ったりごそごそしてたから見逃したと思うけれど、絶対書いてあった」

って言い張る彼。

「「どんな絶望的な状況でも希望を失わず、目的を達成すること。夢を実現させることが出来ること」というメッセージが効率よく適切に表現している良質の短編作品だけれど事実ではない」

と私。

ビデオに録画したので「この作品は実話を元にした作品である」と最初に書かれているか後日確認しよう。ということになりました。


ちなみにこの映画、仏題は「les évadés」(脱獄囚達)という、ストーリーにそぐわないタイトルになっています。

ハリソンフォーソの「逃亡者」(フランス語タイトル「le fugitif」は英語タイトルそのまま直訳でオッケー)となんか紛らわしい感じです。
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by catitude | 2011-01-28 19:54 | 映画

残像

現在、両親宅に身を寄せているのですが、

「あ〜、うちってこうだった==!」012.gifって

我が家独自のスタイルを再発見することが多く面白いです。

その一つが

読書する時は一人きりで(どの部屋を選ぶのも自由。先着順)


というもの。

居間で私が読書をしていると、父は寝室で、母は私の部屋で、、といったぐあい。
決まった場所はなくてその時々の居心地が良い場所で本を読むのです。

家族全員が同時に読書をする必要はないのですが、特に何もすることがない時間帯に誰かが本を読み始めると連鎖反応のように本が読みたくなるから不思議。


読書タイムは誰も邪魔してはいけないって暗黙のルールがあるのだけれど、かつてそのルールを破ることが許されていたのは我が家の愛猫ヒロシでした。

ネコって人間が集中したいときに限ってちょっかいを出してくるんですよね。001.gif

彼女が死んで12月で3年です。早いわ〜〜。


両親の家にいると、いつもヒロシのコトを思い出してしまいます。


数日前、本屋で荒木経惟の『チロ愛死』という写真集を見かけ、

「チロちゃんも死んじゃったのね〜、かなり長生きだったんだ〜」

って軽い気持ちで立ち読みを始めてしまったのですが、そこにはヒロシが死にむかって弱り、痩せていった時と全く同じ姿のチロちゃんが。

痩せて背骨が目立つ後ろ姿も、マッスグに歩くことが辛そうな首の動きも、どんなに毛布をかけてあげても震えるくらい体温が低くて寒そうな表情も、、、

まるっきり同じ。

この3年間、努めて思い出さないようにしてきた悲しいイメージが一気に押し寄せてきてしまって、慌てて本屋から飛び出し車の中で号泣してしまいました。

荒木氏が最後の瞬間までチロちゃんを撮り続けたこと。それは写真家としての性かもしれないけれど、彼の唯一といっていい愛情表現の手段だったことは確かで、それだけに下手な文章なんかよりはるかに強烈なインパクトをもっていました。

写真は撮った瞬間に過去のものとなり写真家によって新しい命を吹き込まれるものなのだとしたら、チロちゃん臨終の写真はそこにはもう存在しない過去の生が永遠に生き続ける命に昇華したのかもしれません。

この写真集を買い、手元に置く気持ちにはなれませんでしたが、荒木経惟氏の写真家としての凄まじさを感じる写真集でした。

明日、ヒロシのお墓参りに行って帰国の報告をしてこないとね。
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by catitude | 2010-10-13 01:52 | 日々のこと

私のお気に入りの雑誌。

long long time ago、そう、私がまだ思春期真っ盛りの頃。

雑誌oliveを愛読し、単館上映系のヨーロッパ映画の味わいに目覚めた頃。

あの頃は間違いなくフランスブームだったのではないでしょうか?

おそらく「太陽がいっぱい」「冒険者達」でアラン・ドロンに魅了されたフレンチブーム第一世代の人たちがマスコミの第一線で活躍し、モードを作っていた時代なんでしょうね。

雑誌 marie clair、elle、figaroといったフランス女性誌の日本版が次々創刊され、『外国=アメリカ』だった単純な私思考回路に突如としてヨーロッパ的洗練を見せ付けられた衝撃と憧れは現在の私の嗜好にもかなりの影響を与えています。


特に私が好きで、いまだに特集が気に入れば購入する雑誌は

やはりFigaro
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初めてフランスに行ったときも、長期滞在でフランスにいた時もFigaroの切抜きを持っていったっけ・・・懐かしい~。001.gif

フィガロに掲載されているお店はかなり高級店、高級ホテルが多いので実際はあまり役には立たなかったのですが・・・。そうと分かっていながらも手を伸ばさずにはいられない写真・記事の魅力は私にとってはやはり別格です。


figaroと同じ出版社から出ているpenという雑誌も最近けっこうな頻度で購入しているお気に入りです。(注;男性誌です)

newsweekもよく購入するので阪急コミュニケーションズの株でも買おうかしら・・・。


本日、最新号のpenをコンビニで購入してきました。

最新号の特集は

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「神社とは何か?お寺とは何か?」

男性誌だけあってかなりのウンチクで埋め尽くされていますが、コレがまた私の好み。003.gif

女性誌的によくある、近くのオシャレカフェとか縁結び&パワースポットといったウザイ私には必要のない情報にページが割かれないのも嬉しい限り。


雑誌が厳選した日本各地の神社仏閣の記事もかなり硬質で面白く、「日本にはまだまだ私の知らない美しくて歴史の古いところが沢山あるんだな~」って改めて気がつきます。


ホント、私は日本人なのに実は日本のことってあまり知らない。。。


海外の方と少しつっこんだコミュニケーションをとったことがある人なら、宗教のこと、文化のことを質問されてもきちんと答えることが出来なくて当惑した経験ってあるのではないでしょうか?


日本人=日本文化のエキスパートである必要はないのですが、興味のわいたところから少しずつ自国の文化を勉強していくのもいいのかもしれないですね。
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by catitude | 2010-05-04 21:12 | 書籍

『オスカー 天国への旅立ちを知らせる猫』

TVをみないので、何で知ったのか記憶に無いのだけれど、『アメリカの老人認知症のターミナルケアーのホスピスに死期にある患者さんに寄り添う猫がいる』という不思議な話。

日本のTVが取り上げそうな(実際取り上げたみたい・・・)いいお話です。

『オスカー  天国への旅立ちを知らせる猫』
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図書館の新着図書をチェックして発見したので借りてみました。

ホスピスに勤めるドクターが著者です。小説家ではないので非常に読みやすい観察日記風エッセイ。

病院付属の看護リハビリテーション施設にはいろんな高齢の患者さんが通院・入院をされていますが、このオスカーがいる病棟は認知症の末期に近い患者さんが滞在する、つまり最期を迎える場所です。

もちろん認知症は直に死に至る病ではなく、患者さんの多くは認知症を患った状態で高齢により若しくは高齢による病で亡くなるのです。

だから医師や看護士でも正確に死期を予測することは難しく
『今、安定していますから一旦帰られてシャワーを浴びてこられてはいかがですか?』
と看護師が薦めるので帰宅した直後
『急変しました』って連絡があったなんて話は日本でも聞く話。

ところが、このオスカーが自らよりそう患者さんは皆、亡くなる直前の方ばかり。


こんな話を聞くと

『まるで、死神みたい!家族の方はこの猫がベットに昇ってきたのをみたらさぞかしショックなのでは!008.gif
って思う方も多いと思います。


でも静かに隣で寝息を立てる温かくて小さな生き物に寄り添われるってとっても安心できるのではないでしょうか?これ以上の癒しはないと私は確信しています!


『死』は誰にでも訪れるものだけれどやはり自分がそれに直面したらやはり恐ろしいと思うだろうし、家族も悲しみ、後悔、不安、喪失感・・・沢山の感情が押し寄せてきて取り乱してしまうのが普通。

でも、そんな時、穏やかに見守る猫から『ちゃんと見届けてあげるから安心して』ってメッセージを感じ『死』は自然なことであって恐れなくてもいいんだ!って救われた気持ちになるのではないでしょうか?


それにしても不思議な能力です。

死期に近い人が独特な匂いを発すると聞きますが、嗅覚なら猫より犬のほうが桁違いに良いし、医師や看護士の行動パターンを読んでるのでは?とも思うけれど医師の判断と逆の場合もある。(で、オスカーが正しい)


私は、オスカーは人の魂からのメッセージを感じることができるのではないかと思います。


オスカーの訪問を受けるかなり前から、その患者さんは家族のことも分からない状態です。

脳が徐々に機能を失うこの病は、その人の記憶を奪い、おかしな行動をとらせ、まるで病気にかかる前とは別人のようにしてしまいます。でも私はその人の魂は変わらずその体にあるような気がしてなりません。たとえ魂のいれものに過ぎない体、心が病気で変わってしまっても。

猫大好きなので手に取った本でしたが、それ以上に認知症という病やターミナルケアについて考えることが出来ました。

しかも、このオスカー、横顔(とくに額から鼻筋にかけてのライン)、眼差しや雰囲気がヒロシにとってもよく似ているんです!

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この写真なんて毛の長さや色が少々違うけれどものすごく似ていて・・・

久しぶりにヒロシを思い出して涙してしまいました。もう2年以上たつのにね~。


この本、章の始めに猫に関する格言・名言が載っていて面白かったのでいくつか紹介します。


・猫を愛する以上の贈り物があるだろうか。(チャールズ・ディケンズ)

・猫は心地よさの鑑定家だ。(ジェイムス・ヘリオット)

・ネコと過ごす時間は浪費にあらず。(コレット)

・犬には飼い主がいる。ネコには使用人がいる。

・誰もいない家に帰るのと、猫がいる家に帰るのとではまったく話が違う。

・ごくごく小さな猫こそ、傑作だ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

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by catitude | 2010-04-14 20:22 | 書籍

晴読雨読

先日母から

『素朴な疑問なんだけど・・・』

って前置きの後

『いったい、あなた毎日なにして過ごしてるの??』

って真顔で聞かれました。026.gif026.gif026.gif


まぁ、不思議にも思うわね~。 私も不思議だもん!


毎日将来のことを悩んだってしかたないし、(あっ! もちろん就職活動準備もボツボツしてます)
といって遊び歩いて毎日を生きるキリギリスタイプでもないからな~


一つ言えるのが

本を読んでるって事かな・・・


図書館の利用を始めたので、失敗を恐れずにどんどん読んでいけるっていうのが気が楽で気がつけば2月に読んだ本は19冊でした。(雑誌や必要なところだけ目を通した本を入れると30~40冊になると思う。まぁ、雑誌を読書の数には入れないと思うけど・・・)

仕事をしているときも、平均月間で7.8冊は読んでいたけど15冊を超えることはなかなか無かったのでかなり読んだ方ではないかな~。

いくつか面白かった本を紹介します


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 『時のかさなり』  

ナンシー ヒューストン著  
新潮クレストブックス

ある家族を4世代にわたって描いた小説です。

一つの章の主人公はいつもその一家の6歳の子供で全て一人称で書かれています。つまり子供の視点で物語が語られています。


第1章は 2004年 テロとの戦いを唱えるブッシュ政権下のアメリカ

第2章は 1982年 レバノン侵攻前夜のイスラエル

第3章は 1962年 カナダ トロント

第4章は 1944年 ドイツ

時代が逆行する仕組みです。

1章の主人公のひいおばあさんが4章の主人公。物語の中心なのですがそれを感じることはなく、それぞれの時代で少しずつ彼女の秘密が明らかになっていくとても興味深いプロットです。

物語の舞台を見れば、ユダヤ人の話じゃない??って普通感ずいてしまうと思います。もちろん正解ですが、それだけじゃないです。

また、家族について、特に6歳の子供と母親の関係についてとても繊細に書かれていてありきたりの家族描写とは異なるところがとってもすばらしくって、引き込まれます。

新潮クレストブックスは私にとってハズレが無いシリーズです!


たまたま、この本を読む前にこんな本を読んでいました。おかげで非常に話の背景が分かりやすかったです。

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 『パレスチナ』 

広河 隆一著 岩波新書


パレスチナ問題ってとにかく複雑。

歴史、民族、国際社会の駆け引き、裏も表もそのまた裏もありすぎて・・・しかも山のようにパレスチナ・イスラエルの問題をテーマにした本が出ているけれど、イスラエルよりかパレスチナよりかで意見がかなり異なるので(ほとんど真逆なくらい!)何を信じていいのか難しい。

そんなパレスチナ事情の情報難民になった方(すごくニッチだけど・・・) いったん基本に戻る感じで読むと分かりやすいです。もちろん題名から分かるとおり、対イスラエルに関してはパレスチナよりの意見が多いです。

実際、重要人物にもインタビューしていてポイントを抑えたコメントも紹介されているし、歴史的・学術的な背景もきちんとしているのでかなり読み応えあります。



ルポルタージュといえば、

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 『アフリカを食い荒らす中国』 

セルジュ・ミシェル著 河出書房新社


面白かったです。著者はフランスのル・モンド紙の西アフリカ特派員

取材量がとにかくスゴイ、もちろん重要人物のインタビューもかなり執念深く、時には外堀から崩すように証拠を固めていくような手法はこれぞルポ!って感じ。


今、アフリカで何がおこっているか? 中国はこの先どのように世界を制していこうとしているのか?そのとき先進国とはどのように均衡を保っていくのか?

資源の宝庫アフリカ大陸、日本ではほとんど話題にならないけど、実は凄いことになっているって驚かされる1冊。

でも、この邦題、いったい誰がつけたの!ってくらいひどいです。

原題は『la chinafrique』 フランス語です。中国china とアフリカafriqueを合体させた造語です。20世紀中盤のフランスとアフリカの関係を語る際に使われたla francafrique から連想する展開を期待させるとってもいい題名です。(francafrique自体知らない人が多い日本では通じないから仕方ないけれど・・・)

テーマだけはショッキングだけど、確かに現地にも突撃取材らしきことをしているけど包括的なルポになっていないし、自分の危険な現地体験だけを自慢げに著したなんちゃってルポを出しているジャーナリスト!コレをみて勉強してください!(少し前に読んだ『猛毒大国 中国を行く』は正直酷かった!)
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by catitude | 2010-03-07 01:09 | 書籍

フランスで買ったもの その①

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必ず立ち寄るfnacで買ったCDと本☆


街の雰囲気とかはむしろ苦手な場所なんですが、Forum des Halles は自分のものを買うにはとっても便利。大きなショッピングモールで超高級品やアンティークといったもの以外はなんでもあります。

メディアショップのfnacは必ず立ち寄ります。

Charlotte Gainsbourg『IRM』はただいまの売れ筋商品。街中でもポスターをよく見かけたので知ってはいたけど買う気は無かったのですが、良くみてみるとBECKのプロデュース056.gif
BECKはこの10年くらいかなり気に入っているアーティストなのでご購入001.gif

Nolwenn LEROY『le Cheshinre cat & moi』 はジャケ買い012.gifでも、かなり良いです!当たりでした053.gif

昨年ノーベル文学賞を受賞したル・クレジオ『L'Africain』 はまだ読んでいないので原文にトライ!
彼の作品はフランス語初心者でもがんばれは読めるものが多いのでがんばってみます。
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by catitude | 2009-12-29 17:30 |

作家のビジュアル

久しぶりに本を読みきった達成感を味わいました。

読んだ本は、

『ぼくを創るすべての要素のほんの一部』  スティーブ・トルツ著

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とにかく文字数が多い(笑)そして当然物理的に重たい!(600ページありました、しかも上下段!)

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主人公ジャスパーが自分の物語を書く。といった趣向で始まるのですが、物語の中心は主人公ジャスパーではなく、その父マーティン。マーティンはとにかく狂気スレスレの変わった人間で(実際しばしば精神に異常をきたしているのですが、そもそも常に正常者とは言いがたい。) 彼の思想と行動のチグハグさといったら!

その父の性質を受け継ぎつつ、高みからの観察者を決め込みながら、常にトラブルの渦中にいるジャスパー。

文章が畳み掛けるように独特のリズムで次々と現れるのですが、いちいちシニカルで『ぷ、ぷっ・・』って吹き出してしまいます。

心に響くとか、皆に勧めたい本って訳では一切ないですが、1週間かけて読みきっただけの価値はあったと思います。


この作品がデビュー作の スティーヴ・トルツは私と同年代!なかなかのビジュアル

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作家のビジュアルってあまり重要ではないと思うけれど、意外にイメージにのこりますよね。

それに作風と作者のビジュアルってまったく無関係ではないと思います。


c0170236_12452143.jpg太宰治のナルシスティックで自虐的、でも透明で上品な文章。まさにビジュアルとおり


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芥川龍之介のいかにも高IQといった風貌は、作品を読んでも深く納得できるところなのでは。。。


いささか内面的な要素が強いかと感じられる梶井基次郎も(写真はあえて載せませんが)、自身の外見へのコンプレックスを作品に感じるのは私だけではないかと思います。


作家のビジュアルについて初めて意識した本が実はあるのです。

この本、ご存知の方も多いと思います。

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『おおきな木』という絵本なのですが、無償の愛のお話です。 まだご存知ない方は、是非読んでいただきたい作品です。

実は私、この作品を本屋で立ち読みしていて、号泣した苦い(?)思い出があるのですが、最後の1ページを読み終え、本を閉じた時、涙がたまった目に飛び込んできた作者の写真!

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このテロリスト、若しくは売春婦連続殺人犯のような風貌でこのような美しい作品(文章も絵も彼なんですよね・・・)を作り出すなんて!!

思わず恋に落ちそうでした。(女性は意外性に惚れる生き物らしいです。)

この、極悪人面の彼は、他にも『ぼくを探しに』とか『ビッグOとの出会い』など日本でも大変人気のある作品の作者でもあります。
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by catitude | 2009-09-26 13:06 | 日々のこと

『私を離さないで』 カズオ イシグロ著

カズオ・イシグロは私の好きな作家の一人。

中でも 『私を離さないで』 は何回読んでも心がかき乱される作品で大好きです。

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題名があまりにも普通というかそっけない感じなので、どんな話なのか知らずに読み始めると間違いなくショックを受けます。それがこの作品を観賞する醍醐味でもあるので、あらすじをココに記すのは辞めておきますが、

物語はある女性(主人公キャシー・H 31歳)の独白という形式をとり、彼女が子どもの頃から現在に至るまでの回想で埋められています。

友達のこと、先生(?)のことなどがとても落ち着いた語り口でとても理知的に語られていて、一見私たちの人生とそう変わらない日々を過ごしているかのようなのですが、最初の1行目からなんか、少し違和感を覚えます。なにか違う世界の話なのでは??っていうモヤモヤ感を持ちながら読み進めることになるのですが、その事実が分かった時(いきなり明らかになるのではなく少しずつっていうところがこの本の凄いところ)間違いなくショックを受けます。 そして心になにかささった状態のまま読み進めるとラストに行き着く頃にはものすごく太い杭に心を打ち付けられたような気持ちになります。(分かりにくい表現で申し訳ないです)


私は結構、イヤなヤツでネタばれてきなことをよくやってのけるんですが、この作品だけはそれをしてはいけないって自制心が働きます。(読んだ方ならこの気持ち分かっていただけるのでは・・・)

でもこのままでは苦しいので、ちょっとだけネタばれかも知れませんが
私がこの本を手に取るきっかけになったら書評の抜粋を載せます(asahi.com [掲載]2006年05月28[評者]小池昌代(詩人))です。


わたしたちは、何かの目的のために生まれるわけではない。生まれるために生まれ、生きるために生きる。なぜ、生きていくのか、わからないままに、先の見えない暗闇を進んでいく。ある目的のもとに生を受け、役割をはたして死ぬ彼らは、その点で私たちとまったく異なってみえる。だが、どんな圧力が彼らの生を限定し未来を縛ろうとも、命それ自体は、目的など無効にして、ただ生きようとするのだ。生きるために。その矛盾と拮抗(きっこう)がこの小説に、深く大きな悲哀をもたらしている。


なんとこの作品(私も今知ったのですが) キーラ・ナイトレー主演で映画化されるようです。全米公開は来年の予定。映画を見る前に本を読むことをお薦めします!(原作を超える映画はきわめて稀なので・・・)
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by catitude | 2009-08-29 11:15 | 書籍
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食べ物、本、映画、旅行など備忘録がわりに


by catitude
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