大地はオレンジのように碧く

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イチゴイチエ その5

彼と一緒の旅は、とても充実していました。056.gif


彼は母国語のアラビア語の他にフランス語・英語を流暢に話すので(フランス語のほうが楽みたいだったので私と話すときはフランス語、みんなで話すときは英語でした。)コミュニケーションに不都合が無かったのもラッキーでした。


彼の用意いてくれたものは、観るもの・食べるもの・泊まるところすべて私達にぴったり001.gifまさに専属のコーディネータ!



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ノマド(遊牧民)のテントでヤギの隣で眠ったり、ミントティーをご馳走になったり、

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火星に行ったり ←ウソです! ダカールラリーのコースにもなったことがあるロケーションに連れて行ってもらったり、

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ベルベル人のお家に遊びにいかせてもらったり、


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大西洋に沈む夕日を見たり

もちろん

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サハラ砂漠にも! 
本当にキレイでした!016.gif
真っ青な空とオレンジ色の砂丘の2色だけの世界。 距離の感覚も高低の感覚もおかしくなるような砂の山の連続!!


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あんなにストレスの無い旅をしたことはなかったと思えるくらい、心底リラックスして楽しめました。



旅慣れしているといっても、やはり観光地としての受け皿が大きいパリやロンドンなどの先進国の都市を歩くのと
電気も部分的にしか通っていないし、バスも一日数本あればラッキー、英語も通じない秘境を歩くのとはまったく訳が異なります。


個人旅行ならバス・鉄道でアクセス可能な都市部(カサブランカとかマラケシュとか)を観るのが精一杯です。彼がいなければ私達もそうしていたと思います。




皆既日食を友人と見る予定があったため、モロッコには7月一杯と決めていたので、彼との旅は1週間ほどでした。

本当はもっと一緒に旅をしたかったな。。
タンジェの港で別れるときには、『○るるん 滞在記』みたいに泣いちゃいました。



なぜ彼が日本人の感覚を理解し、私達の予算レベルが分かっていたか、不思議ですよね。


その訳は、彼は私達に会う数年前、1年間日本に滞在していたのです。
日本語はほとんど分からないようだったけど、『あ、そ~ですか~。』 を連発してました。037.gif

日本でとても親切にしてもらい、いつか恩返しをしたいと思っていたそうです。


私達と出会う前にも日本人に出会うことはあったそうですが、警戒されてしまうので実現できずにいたんですって。

だから私に荷物を託された時のことを、彼は運命だったと言いました。感動しすぎて泣きそうだったんですって(本当かな~~?)




彼の運命論はチョット大げさかも知れませんが、確かに・・・

あの時、国王の崩御という非常事態でなかったら、

もし、私が健康でピンピンしていて彼にカバンを預けなければ、

もしあのいい加減な駅員が偶然前を通りかかった彼を呼び止めなければ、


彼との旅は無かったんです。


たくさんの偶然があのバス停前でぴたりと重なったんですね。053.gif 出会いってとっても不思議です。

彼は住所不定の風来坊(多分両親はお金持ちだと思うけど・・・)なのでその後連絡は取っていません。
でも、10年経ったいまでもあの旅の記憶は私の宝物として色あせることはありません。

きっと、どこかで『そ~ですか~』って言っているのかな。037.gif
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by catitude | 2009-11-06 19:53 |

イチゴイチエ その4

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見ず知らず(当然!)のアジア人3人を押し付けられるも、

『OK! ココなら分かるから案内するよ~』

と二つ返事で引き受けた彼。


フェズで現地ガイドとひと悶着あった後なので、モロッコ人不信状態の友人と下痢で朦朧とする私。


先ほど食べたクロワッサンが早速私の胃腸を刺激しはじめ、私はもう。。。ふらっふら。。。057.gif

『荷物、持とうか?』っと見るに見かねた彼に尋ねられ、『うん、お願い』と全財産の入ったかばんをひょいと渡す私に友人は心底驚いたようです。

『会って3分足らずだよ=。信じられない!』022.gifっと後で散々言われましたが、
私は不思議と、彼なら大丈夫だって思ったんです。私だって誰にでもカバン預けるほど世間知らずではないですから。

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カバンを預かるというある意味全幅の信頼を置かれたことに大感激したジャマールは、まさに一期一会の精神で私達をもてなそうと決心したそうです。056.gif


一期一会の精神は日本のものですが、彼が考えていたのはまさしくこの精神を体現することでした。


国王死去で都市機能が麻痺しているマラケシュに運悪く来てしまった私達に最高の旅をしてもらうにはどうしたらいいのか!


彼は一生懸命考えました。

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そして私達にこう提案したのです。


『マラケシュは今、観光を楽しめる状態ではないよ。レンタカーでアトラスを越えてサハラを見に行かないかい?

あんなに美しいところは無いよ! 都市部を離れれば国王が死んだことすら知らないで生活をしている人たちばかりだから、いつもと変わらないモロッコを見てもらうことができるよ。

僕がちゃんと案内するから!

会ってスグに信用してといわれても難しいかもしれないけど、信用してくれないかな?』



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当然、即答は出来ないので、明日の朝返事をするからといってその場は別れたのです。


その後、彼の提案を受け入れるか否かの緊急ミーティングが行われるも、現状があまりよく理解できていなかっただけに決め手に欠け、さらに空腹感が絶頂となったためフナ市場へと向かいました。

そこで目にしたのがあのフナ市場だったのです。



翌朝、私達はジャマールに彼の提案を受けることを伝えました。


彼からは会計はきちんと割り勘にすること、(彼への謝礼しないという意味) 会計は私達の内の誰かが担当すること。という旅費に関する提案もされました。

金銭的なものは後からのトラブルの元になるのでこのような提案は大歓迎。

私達はコレで安心して彼の提案に乗れたわけです。

驚くことに、彼は日本人とモロッコ人の金銭のやり取りに関する慣習の違いをよく理解していたのです。
彼の感覚は、日本人そのものでした!


なぜかというと・・・続く(次回でこのネタ終わらせます。)

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彼の運転で(一部私も運転)旅した砂漠までの道のスナップです。道路はあるものの状態はとても悪かったです。

しかもマラケシュからサハラ砂漠までの道のりはアトラス山脈を越えるため、さらにハードなドライブでした。

アトラスを越えると気候がガラリとかわり乾燥した砂漠につづく道が続きます。(大西洋側はそれほど乾燥しているわけではなくそこそこ緑があります) こんなところで車が故障したら死ぬしかない~って思えるほど何もないロケーションで突然人が普通に歩いていることがあります。一番下の写真がそう!(子供に出会ったこともありました。!)
「いったいどこから来てどこに行くの??」って驚きます。

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by catitude | 2009-11-05 01:08 |

イチゴイチエ その3

彼の名はジャマール。

首都ラバト出身 年齢は当時おそらく30代半ば 職業・経歴は謎

この街の人というわけでもないのにバス停の係員に無理やり私達の道案内を押し付けられた通りがかりのモロッコ人でした。

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カサブランカのモスクの塔 そのモスクの名はハッサンⅡ世モスク! この塔の高さはモスク世界一。 ハッサンⅡの還暦のお祝いに総工費500億(日本円換算)で建てられたものです。どれだけ権力があったのか想像できます。

文字ばかりでも寂しいのでモロッコを旅したときのスナップも載せていきます001.gif




彼に出合ったときの私達の状況を先に説明させてくださいね。



モロッコは鉄道網があまり発達していないため、バスが最良の移動手段です。

日本の長距離バス同様座席指定で荷物は運転手さんが神経質なくらいチェックして管理してくれるのでとても安全です。
お金と時間を節約するためにも夜行バスでの移動は体力さえあればベスト。



そう、体力さえあれば・・・



ちょうど、私が旅を始めてから20日が経っていました。

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フェズで雇った現地人ガイドとのちょっとした金銭トラブルもあり、精神的にも少し参っていたし、夏の暑い時期に暑い国を動くという無鉄砲な旅だったので
体力的にも少しきつくなってきた頃でした。



そんな時に私は海外、特に途上国でやってはいけないことをしてしまったのです。




生水を飲んだんです!
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口を湿らす程度だったのですが、弱っていた体にはテキメンに効いてしまったんです。
朝、マラケシュに着いた頃には今までに感じたことのない腹痛に襲われ清潔感ゼロのバスステーションのトイレにも躊躇なく入ってしまうくらい。

あのトイレは私の中でダントツのワースト1です。050.gif



気休めの正露丸で何とか騙しながら、駅のカフェで朝ごはんを取りながらホテルの位置を確認していました。



TVニュースを見ている人が騒然としているのが少々気になったけど、騒々しい国民性なのね~。って程度に思っていました。(自分のことで余裕がなかったので)

でも、友人が

『やっぱり、何かあったんじゃない?様子が明らかにおかしいよ~』 って言うので

それまでBGMで聞いていたTVニュースを注意して聞いてみたところ(モロッコはフランス語の番組も多く、そのTVニュースの音声は幸運にもフランス語でした。)

なんと、国王死去のニュース

『なんか、国王が死んだらしいよ~』 って通訳しながら食事を続行。

確かに大変なことだけど、旅行者にはさほど大きな影響はないでしょう!って思っていました。(実は大影響だったのですが・・・)

ソレより下痢症状がどんどん激しくなり、ふらふらしてきた私には無事(いろんな意味で)ホテルにたどり着くのがそのときの最重要課題。


タクシーが見つからないので駅員さんにホテルの場所を聞いてみたところ、、、


『わっかんないな=! そうだ!あそこにいる彼に案内してもらったらどうだい??』


と、明らかに旅行者風のモロッコのお兄さんに声をかける始末・・・・
まったく、モロッコ人っていい加減なんだから~。って腹を立てる体力もモッタイナイ状態(泣)



そう、そこで駅員に声をかけられたのがジャマールだったのです。


続く・・・・


c0170236_1304943.jpg  古都FEZのメディナ(旧市街)にあるモスクの塔。 モスク内部はムスリム以外が立ち入ることが出来ません。

記事中ほどの写真はFEZのメディナから出たところからメディナを撮ったもの。世界遺産に登録されているこの旧市街は7世紀に造られ、13世紀から14世紀の間首都として栄えたその頃から変わらない姿をとどめています。曲がりくねった路地を歩くと代々の職業を守る職人街があり、荷物を運ぶロバとすれ違い、革をなめす臭いがしたりとまさに異空間

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by catitude | 2009-11-04 13:17 |

イチゴイチエ その2

マラケシュにジャマ・エル・フナ広場という有名な場所があります。

旧市街(メディナ)を出たところに広がる大きな広場で、屋台が並び、大道芸人、占い、ヘナ装飾人、人であふれ音楽と人の声が夜中まで途絶えることの無い毎日がお祭りのような活気の塊のようなところです。
まずはどんな様子かをご覧ください。これは昼の映像ですが夜はさらにヒートアップします。








その夜、私たちはその場所を呆然と見つめていました。

なぜって、、、




真っ暗なんです。人がいないんです。


この場所を知っている人ならにわかに想像できないのではないでしょうか?


私たちは、ものすごくお腹をすかせていました。
朝にフェズからの夜行バスを降り、バスステーションでカフェオレとクロワッサンを食べたきりでした。


新市街にある宿泊したホテルのレストランはクローズし、通りにあるすべての店がシャッターを下ろしていたため食事はおろか水を買うことも出来ません。

街はヒステリックに泣き叫ぶ女性の集団が練り歩いていた以外は人影はなく、車の通りもないまるでゴーストタウン

ホテルにいてもお腹がすくばかり、それなら、毎日がお祭り騒ぎと謳われるフナ広場なら何かあるのではないかとわらにもすがる思いで向かったのでしたが、


しかし、閑散とした広場にいるのは私達同様、空腹で途方にくれた旅行者ばかり。。。

私はひどい食中りをおこした後だったので、胃の中はすっからかん。このまま食事にありつけないのでは・・・というショックで倒れそうでした。

幸いにも、広場の片隅で、店の扉を閉ざしていたものの、食事をこっそりと出してくれる店を発見し事なきを得たのですが。


いったい何が起ったと思いますか??

私達がマラケシュに到着した、忘れもしない1999年7月23日 

モロッコの国王 ハッサン2世が崩御したのです。

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食べ物にすらありつくことが出来ない非常事態。

私達はある人の提案を受け入れることに決めました。

ある人とは????


続く・・・

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by catitude | 2009-11-02 15:43 |

イチゴイチエ その1

一期一会という言葉があります。


今、私とあなたが共に過ごしている時間は2度とめぐってくることの無いかけがいのないものです。
だから、この瞬間を大切にし、今出来る最高のおもてなしをしましょう。


っていう意味のことわざ。

あまりにもこの言葉を好きだっていう人が多いので、へそ曲がりの私は『ふんっ!』015.gifって思っていました。


でも昨日、長年のお付き合いに終止符を打ったところなので感傷的になっているのかこの言葉が脳裏に浮かびます。


私は人見知りが激しいので、あまり交友関係は広くないのですが、自信を持って言えることは今まで出合った人にはとても恵まれているということ。

子供の頃からの付き合いもあれば、偶然旅先で出会った人、仕事を通して知り合った人、またこうしてブログを通して知り合った人。


一度会った限りで今後会うことが無くても強烈にいい出会いだったこともあるし、10年ぶりに再会してさらに親密になる人もいる。


コレばかりは共有する時間に比例して重要度が増すというものではないというのが人と人との出会いの面白いところです


時間も出来たことだし、忘れられない出会いの思い出話を少し。。。。


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いまから10年前のお話です。

私は旅をしていました。初めの2週間は一人でパリ(夜行バス→)ウィーン(電車→)ブタペスト(電車と夜行バス→)ブリュッセル(バス→)パリ

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その後、ロンドンで知り合った友人2人とパリで合流しマラガ(バス→)アルヘシラス(フェリー→)セウタ(ココまでスペインです)そしてモロッコへ。

ココまでのエピソードもたくさんあるのですが、またいつか。


お話の舞台はモロッコです。

セウタからモロッコに入国した私たちはティトゥアン経由で世界遺産でもある古都フェズに3泊し夜行バスで
マラケシュに向かったのですが・・・・
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続きは明日061.gif
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by catitude | 2009-11-02 00:06 |
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食べ物、本、映画、旅行など備忘録がわりに


by catitude
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