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映画『ベルサイユの子』

久しぶりに映画を観て来ました。

なかなか映画館に足を運ぶことができない今日このごろ、みたい映画のなかから一つを選ぶのはとっても難しい・・・


でも、これは観ておかないと!と思って選択したのは


『ベルサイユの子』 という作品。

ギョーム・ドパルデューの遺作となった作品です。

映画『ベルサイユの子』_c0170236_23191851.jpg


劇場でギョームを観るのは カラックス監督の『ポーラ X』以来だから10年ぶりくらい。

あの時はカラックスの作品が観たくて観た映画だったけど、これからはギョームの出ている作品だから観に行きたい。そんな風に思わせる存在感をもつ俳優さんになっていました。 私とほぼ同じ年齢なのに、あんなに生き生きしていたのに亡くなってしまったなんて嘘みたいです。


この作品はフランスの抱える問題である『若年層の失業』(フランスは若年層の失業率が世界一といわれています。)が縦糸に『人の絆と人間の再生』が横糸になっているとても深いテーマを真摯に掘り下げた作品でした。

ストーリーは・・・

社会に受け入れられていないと感じている若いシングルマザーと社会を受け入れることを頑なに拒む男がベルサイユの森で出会います。

母親は自立の可能性に賭け子どもを残して立ち去ります。 子どもを押し付けられた形になった男も子どもの世話をするうちに子どものために自分が変わらなければいけないと感じ始め仕事を探し、父親になる決意をします。

その後は意外な展開のラストに至るまで、変化する自分を受け入れるか否か、葛藤をする主人公をギョームが見事に演じ単調ともいえる展開なのにどんどん引き込まれていきました。


きれいごととか安易なハッピーエンドは一切なし。 人間の強さや弱さをありのままに切り取っていて(もちろん嫌な部分も。。) なんかやるせない気持ちが残るものの、いい作品でした。
by catitude | 2009-07-19 23:57 | 映画
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